〔 ダイエットは安全・適切に 〕

ダイエットを望む方が増える季節となりました。楽しくやせたいという人には、ちょっと難しいのかもしれませんが、からだのために安全な方法をアドバイスしましょう。

● 自分のからだを知る

まず、何を基準に肥満というのか、考えてみましょう。私たちのからだは、筋肉や骨、脂肪などの組織で構成されていますが、そのうち、脂肪の割合が多い状態を肥満といいます。肥満を簡単に判定する方法として、BMIがあります。これは、体重と身長のバランスと、「病気のなりやすさ」の関係を統計的に分析したもの。体重(キログラム)÷身長の二乗(メートル)で求められます。

BMI二十二を標準体重として、その前後二○パーセント程度が健康的な普通の体格。二十五を超えると、多くの合併症を招きやすくなることから、これを超える体重は肥満と判定されます。BMI二十五以上の人は、おへその横を縦にぎゅっとつまんでみてください。つまんだ部分の厚さがニセンチ以上あるときには、皮下脂肪型肥満。ニセンチ未満の場合は、内臓脂肪型肥満。生活習慣病が見られやすいのは、この内臓脂肪型肥満です。ウエストが、男性八十五センチ、女性九十センチを超えたら要注意。

次に、体脂肪率を計ります。機会によって数値が違うこともありますので、あくまでも目安と考えてください。体脂肪率が男性で二五パーセント、女性で三○パーセントを超えると、肥満。BMIと体脂肪率の二つの判定で肥満と出て、初めて肥満となります。スポーツ選手などでは、BMIのみ肥満と出る人が多く見られるので、必ず両方で判断してください。

● 上手にダイエットを

よく、ニ〜三日で体重が何キロ減ったといいますが、これがどうして減ったかが問題。水分、大便、脂肪ならよいのですが、無理な食事制限だけを行うと、筋肉が減ってしまうことがあります。例えば筋肉ニキログラムと脂肪二キログラムを減らした後、元の体重に戻ったとします。この場合は、脂肪四キロが増えてしまうことに。ダイエットを行うときには、必ず水分、大便、脂肪以外のものを落とさないように注意が必要です。

最近の栄養学では、肥満はからだが育成するために必要なアミノ酸やビタミン、ミネラルなどの微量栄養素の不足により、糖質や脂質をエネルギーに変換できず、新陳代謝も低下して、体脂肪という形でからだに蓄積してしまうこととしています。このことから、ダイエットはからだに必要なアミノ酸、ビタミン、ミネラルなどを十分にとり、糖質や脂質を減らすということに。

同時に、からだの基礎代謝を上げ、筋肉の低下を招かないように、からだを動かす必要があります。それほど激しくなく、ある程度続けることができて、どこでもできるということから、ウォーキングが勧められます。ただし、注意しないと、膝やアキレス腱を痛めやすいので、前後に必ず整理体操を行いましょう。安全で有効なダイエット法は多くあります。おクスリ屋さんに相談を。

(月刊 『 寿 』 2002年4月号掲載)


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