〔 高血圧を予防する食生活を 〕

高血圧は、それ自体だと、ただ血圧が高いだけで、いわゆる病気ではありません。しかし、その状態が長く続くと、心臓や脳、腎臓などの血管に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病を引き起こす原因に。ここでは、食生活の改善について見てみましょう。

● ミネラルを十分に

原因はよく分かりませんが、体内のカルシウムが不足すると、血圧が上昇することが、知られています。カルシウムを毎日の食事の中で、積極的にとりましょう。どうしても不足がちな人は、おクスリ屋さんに相談すると、よいカルシウム剤があります。ほかに、血管を拡張させて、血圧を下げる作用のある、マグネシウムも大切。さらに、尿中へのナトリウムの排泄を促進し、血圧上昇を防いでくれるカリウムもとりたいものです。利尿薬を服用している人は特に、ナトリウムと同時にカリウムも排泄されますので、積極的にとってください。

ミネラル類は、野菜、果物、海藻類、いも類、乳製品ほどに多く含まれています。これらは食物せんいも豊富で、塩分を吸収して体外に排出し、便秘を解消してくれるというメリットも。特に肥満の方は意識してとってください。ただし、グレープフルーツは、一部のカルシウム拮抗剤とののみあわせで、血圧が下がり過ぎることがあります。特にジュースは、成分が凝縮されているので、避けましょう。

● 酢の活用

酢には、血行をよくする作用があると知られています。血液をさらさらにするためにも、多く取り入れたいものです。

● 良質のたんぱく質を

魚介類や大豆食品などに多く含まれている良質なたんぱく質は、血管を作る材料になり、血管を丈夫にします。背の青い魚に多く含まれるEPAやDHAには、血液をさらさらにし、流れをよくする作用があります。また、最近の研究で、大豆の中に含まれているサポニンやフラボンには、血管内についた不要物質を取り除いてくれる作用のあることが分かってきました。納豆を始めとする大豆加工食品をとりましょう。

食事からとりにくい人は、やはりおクスリ屋さんに相談を。なお、抗凝血剤のワーファリンを服用している人は、納豆をひかえるように。おクスリ屋さんで、自分が今のんでいる血圧のおクスリが、食事とどう関係あるのか、調べてもらうことをお勧めします。

● 飲酒

酒を中国医学的に見ると、味では甘・辛で温性。甘の性質は疲れをとり、辛は発散効果で、血流をよくし、気持ちを晴ればれさせてくれるものです。温は、からだを温めます。これらの性質をうまく利用し、「少飲」(少量のむ)、「淡飲」(うすくのむ、おしゃべりしながら楽しくのむ)を。適度な飲酒は百薬の長です。逆に「暴飲」「多飲」は、からだに余分な痰湿(過剰な水分や脂肪)を生み、血流に負担を。

(月刊 『 寿 』 2002年2月号掲載)


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