〔 生活習慣の不摂生を正そう 〕

肝臓の細胞に脂肪がたまり過ぎる病気、脂肪肝が、近年、生活習慣の不摂生から、多く見られるようになりました。脂肪が増加する主な原因には、@飲食や運動不足による肥満、Aアルコールのとり過ぎ、B糖尿病、の三つが。治療にはまず、原因となる病気を治し、食べ過ぎ、運動不足、アルコールのとり過ぎなど、日常生活の改善を。

● 痰湿を除く

脂肪肝という病気は、中医学にはありませんが、その病気の状態が、痰湿証(からだの中に、余分な脂肪やコレステロール、水分がたまった状態)に似ているので、これを改善することを目的として、治療を行います。

痰湿は、飲食の不摂生、つまり動物性脂肪や甘いもの、アルコールや炭酸飲料の過剰摂取により、体内に発生。消化器系統の働きに負担をかけ、消化・吸収されずに、体内に蓄積されてしまいます。そのうち、肝臓に蓄積されたものが脂肪肝です。脂肪は、血液の流れを悪くしますので、肝臓の働きが悪くなり、肝臓の細胞が破壊されるようになります。その結果、肝硬変に進行することも。

以上のことから、中国医学による脂肪肝の治療には、まず、湿を取り除くことが大事です。動物性脂肪、甘いもの、アルコール、炭酸飲料のとり過ぎに注意すること。また、体内の痰湿を取り除く作用がある食物せんいを、十分に。これは便秘予防にもなります。便秘になると腸内に有害物質が発生し、それを解毒する肝臓に負担をかけるので、この点からも食物せんいは大切です。

また、肥満を改善するよう心掛けること。中国から三爽茶というダイエット茶が輸入され、注目を集めています。さらに、サージオイルという食品も、中国の臨床により、中性脂肪とコレステロール値を下げるという結果が。

● 胃腸の負担を避ける

食事は、一日三回、規則正しくゆっくりと。ある程度時間が来たら、空腹感を覚えるくらいにしましょう。就寝前三〜四時間は、飲食物をとらないように。精神面では、常にリラックスを。ストレスは胃腸に負担をかけるだけでなく、新陳代謝や血行にも影響を与えます。

● 血の流れをよくする

まずは運動をし、からだ全体の筋肉を使用して、血流をよくしましょう。食品では、EPA、DHAを多く含んだ魚類や黒酢、大豆加工食品、香菜などをとり、血液をサラサラに。中国では、血液の流れをよくして肝臓によいものとして、田七人参を使います。

● たんぱく質を十分に

肝臓自身がよく働くために必要なたんぱく質も、十分に。必須アミノ酸を多く含んだものをとってください。特にお酒をのむときは、良質のたんぱく質と一緒に。おクスリ屋さんにも、良質なアミノ酸が置いてありますので、相談してはいかがでしょうか。

(月刊 『 寿 』 2001年12月号掲載)


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