〔 予防法は、生活の改善から 〕

高脂血症が問題となるのは、将来的に動脈硬化を引き起こし、さらに脳梗塞、心筋梗塞など、命にかかわる重大な病気につながっていくからです。ただ、本人の自覚症状がないため、治療の継続が難しい場合もあります。

● 自分の血液を知ろう

中医学では、高脂血症を“痰湿”と“お血”の合わさった状態と考えています。“痰湿”は、コレステロールや中性脂肪、水分の多い状態のこと。血管の中で、ドロドロの状態で存在し、その結果、血液の流れが悪くなったり滞ったりする“お血”の状態です。まず、自分の血液がドロドロかどうか確認してみましょう。
@肥満、ブヨブヨ体質である。
A舌が色が赤紫色である。
B舌が大きく、両側に歯のあとがあり、苔が厚い。
C耳だぶに横溝がある。
Dからだが重くだるい。
E下半身がむくむ。
これらは、あくまでも目安ですが、気になる点の多い方は、病院で検査を受けてください。

● 食事を改善

食事は“痰湿”を取り除く作用のあるもの、血行をよくするものを、毎日の食卓に取り入れたいものです。魚介類、野菜、海草、大豆などを。要するに、和食を中心にすることがポイントです。

魚介類は、含有するEPA、DHAが、血液をサラサラにする働きをしてくれます。また、たんぱく質が血管を強化。一日百グラムを目標にとりましょう。野菜にも、血液をサラサラにする作用が。さらに食物せんいが多く含まれており、腸管でのコレステロール吸収を抑制し、排泄を促す働きがあります。カリウムも多く、塩分の害も予防。海草にも、食物せんいが豊富です。

大豆には食物せんいがあるほか、イソフラボンが含まれ、コレステロールを下げ、動脈硬化を起こさないようにして、血栓も予防してくれる作用が。豆腐半丁、納豆なら六十グラム(一パック)を、毎日とってください。ただし、寝る三時間前には食べないようにしましょう。寝る前に食べると、摂取したエネルギーが消費されないので、眠っている間に、肝臓でコレステロールや中性脂肪がどんどんつくられてしまうからです。

ところで中国で“羊が食べると脂肪が落ちる”といい伝えられている三痩茶があります。これを中国の学者が研究したところ、中性脂肪やコレステロールを下げる作用と、脂肪を燃やす作用、脂肪分解作用があると分かったとか。最近、日本にもようやく輸入されるようになりました。

● 運動をしよう

運動面では、早足のウォーキングを。食事療法と合わせると、効果的です。中医学では、中庸を大事にしています。コレステロールや中性脂肪は、なくても困るものです。あまり目の敵にせず、上手にコントロールしましょう。肥満は必ず改善を。体重の十パーセントを減量するだけで、血液検査の数値が正常になるということも多くあります。

(月刊 『 寿 』 2001年11月号掲載)


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