〔 アウトドアシーンと中国医学
 ― 炎天下の活動時には中国医学で熱中症を回避 〕

夏休みに出かけるアウトドア。いい思い出として残すためにも、中国医学的な知恵を身につけ、健康に過ごしたいものです。そもそも中国医学では、夏という季節について「天は熱く、地は火となる。その性は暑」と説明しています。夏の炎天下では、人間のからだは発汗によって体内の熱を発散させ、体温を一定に保ちます。しかし、ときには大量の汗が出過ぎることで、水分と栄養が消費され過ぎるという事態も。その結果、起こるのが、熱中症です。

熱中症には予防が大事。以下、中国医学で熱中症を防ぐ知恵を見ていきましょう。これは、夏の体調を整えるためにも役立ちます。

反対に、口は乾くものの水分はそんなにいらないというときもあります。これは、単に体内が乾燥していて熱感を覚えているだけなので、炎症はひどくありません。この状態を虚熱といいます。しかし、このときも、口臭がする場合があります。ですから、口臭を改善するポイントは、熱の状態を見極めることが第一です。また、食べたものがなかなか消化されずに胃の中にあれば、これも口臭の原因となります。

もちろん、口の中は常にきれいにしておきたいもの。それぞれ見ていきましょう。

● 味付け

食べ物の味付けは、体調を整える上で大切です。特に酸味のある酢の物は、殺菌作用、食欲増進にも優れているので、夏には欠かせない料理といってもいいでしょう。

・ 酸味(渋・収)=汗が漏れ過ぎるのを防ぎます。
・ 甘味(補・暖)=元気を出す作用があります。

● 食べ物

旬のものを適量ずつとることが大切です。次に挙げるものを、上手に組み合わせるといいでしょう。なお、キュウリ、トマトは、左の三つのいずれにも当てはまります。

・ からだの熱を冷まし、暑さをしのぐ
→ 菊花、金銀花、スイカ、冬瓜、苦瓜、緑豆
・ 体力や体液を補う
→ 梅、スイカ、梨、ナス、ブドウ、山芋、リンゴ
・ 暑さをしのぎ、からだの余分な水分を排出する
→ スベリヒユ、冬瓜、ハトムギ

● のみ物

熱中症予防には水分補給が大切。一気にガブのみしないで、ゆっくりと少しずつのみましょう。十五〜二十二度程度が適温です。

・ 金銀花または菊花+氷砂糖+水=頭が冷やされスッキリ。

● 漢方薬

汗をかき過ぎて消耗した体力や体液を補う漢方を。これは、からだを動かす前にのんでおくと、汗のかき過ぎを抑えることができます。息切れや動悸にもよいので、この季節に疾患が気になる人は用意しておくといいでしょう。

・ 生脈散=朝鮮人参、麦門冬、五味子の組み合わせ。出かける前に服用するとからだがラク(麦味散顆粒の名で市販されている)。田七人参を併用すると翌日以降の筋肉痛もラクです。

▼そのほか、夏場のいろいろな症状に漢方を

・ 食べ過ぎたとき=三仙茶
・ 冷たいものをとり過ぎて下痢をしたとき=かく香正気散、五苓散
・ 日焼け、擦り傷、火傷=紫雲膏
・ 日焼け後のシミ予防=田七人参
・ 打撲、捻挫、筋肉痛=治打撲一方+田七人参、通導散+田七人参
・ 湿布剤=小麦粉+酢+キハダ粉末+クチナシ粉末

(月刊 『 寿 』 2004年8月号掲載)


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