〔 便秘の悩みを解消するコツ 〕

便通の善し悪しは、その人の健康状態を反映しています。正常な便は、日本人で二百ミリグラム前後。一日一回、バナナ型で気持ちよく出て、残便感がないというのが理想です。

● 便秘対策にのみ物の工夫を

以下、快適な排便を起こすポイントをご紹介しましょう。これは特に、便秘でお悩みの方にお勧めです。

まず、朝起きたら、コップ一杯の水をのむこと。胃がからっぽのときに物が入ると、当然、胃は動き始めます。すると同時に、大腸も動き始めるのです。これを胃大腸反射といい、このとき、便意が起こります。胃がからっぽなのは、朝起きたとき。ですから、この時間に水などをのんだり食事をすると、一番強い反射が起こり、便意をもよおします。逆に朝寝坊し、朝食を抜くということは、排便の機会を失い、便秘の原因に。

さて、朝一番にのむのは、塩水でもいいです。中医学では、鹹味、つまり塩辛い味には、ものを和らげ潤す作用があると考えています。便秘のひどいときには、塩水から始めてみて、効果が出てきたら水だけをのむように切り換えるといいでしょう。

塩水の代わりに牛乳でもいいです。牛乳には潤腸通便作用があります。アミノ酸、カルシウムを多く含み、特に高齢者の便秘に効果的です。また、蜂蜜には便通をよくする作用があります。ゴマと併用すると効果的です。蜂蜜を三〜四、練りゴマを六〜七の割合で混ぜて寝る前に大さじ一〜ニ杯を食します。熱湯に溶かしてのんでも結構。牛乳二百五十ミリリットルに蜂蜜五十グラム、ネギの汁(ネギのネバネバしているところには、便通をよくする作用があり、また胃へ適度な刺激を与える)少々をよく煮て、朝の空腹時にのむ方法もお勧めです。高齢者や子供、虚弱体質の人の便秘に、特にいいでしょう。

● 食べ物の工夫を

ご存じのように、食物せんいを積極的にとるのも大切。便を増やして大腸を刺激し、便通をよくします。また、腸内細菌の活性化にも。野菜、海草、豆、果物などをとってください。バナナ型の便には、やはりバナナをとるのがいいという考えもあり、中国では積極的に食べられています。

発酵食品も積極的にとりたいもの。日本には納豆や味噌など多種類ありますね。ヨーグルトもいいでしょう。腸管の働きを活発にする作用があります。日常生活の中で、これら食物せんいや発酵食品が十分にとれない人は、おクスリ屋さんへ相談を。

● 程よい刺激と運動を

毎日、二十分程度、腹部へのマッサージを行うことも大事。両手をこすり合わせて温めてから、両手のひらをへその中心にあて、時計回りにマッサージを。この周辺には、便秘に働くツボがいくつかあるので、ぜひ試してみてください。

ウォーキングも、全身の筋力をつけ、同時に腸を刺激するので、便通をよくするためにはいいものです。ただし、ウォーキングの途中に便意をもよおして困ることがありますので、ご注意を。また、腹式呼吸は、自律神経の調節に役立ちます。息をゆっくり長く吐き切り、自然に任せて息を吸う。これを一日二度、一度に五〜六回程度を。これは、過敏性腸症候群の方に、特にお勧めです。

● 健康茶の活用を・・・

おなかの健康のため、ふだんから健康茶をのみたいもの。便秘の場合は、ハブ茶と、はと麦茶をブレンドしたものを。便秘がひどいときには、これにセンナやドクダミ、ゲンノショウコをプラスします。ゲンノショウコには、下痢止めの作用や整腸作用がありますので、予防的にのむのもいいでしょう。

下痢の場合は、緑茶に梅干しを合わせて。緑茶の持つタンニンが、下痢止めに働きます。また、梅干しには、整腸作用や殺菌作用も。なお、咳止めなどに配合されている、リン酸コデインなどが原因で起こる便秘もあります。また、腸で溶けて作用するべきおクスリを、牛乳などでのむと胃で溶けてしまい、効果がなくなる場合もありますので要注意です。おクスリの服用に関しては、おクスリ屋さんに相談を。

(月刊 『 寿 』 2003年4月号掲載)


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