〔 お血・痰濁をとり除くために 〕

最近、生活習慣を改め、治療に取り組めば、動脈硬化症が改善されると分かってきました。健康で長生きするため、血液が弾力性のある血管内を、サラサラと流れる必要があります。中医学の考えは−。

● 人体を構成する成分

中医学では、人体を構成する成分として、“気”“血”“水”を考えています。これらは、一か所にとどまることなく、常に体内を循環しているもの。ところが、血のめぐりが滞るお血(血液の循環障害)や、水(体液)の停滞である痰濁(食べ物と脂質代謝障害の産物。コレステロールや中性脂肪など)が血管内に留まると−。

大きなトラブルを引き起こすことになるのです。例えば、生活習慣の不摂生や老化などは、体内にお血と痰濁を引き起こす原因となり、それがやがて動脈硬化症や高脂血症、心臓病などへとつながります。ですから、動脈硬化症の予防・治療法のポイントは、動脈内にお血と痰濁ができないようにすることが大切になるのです。仮にできたとしても取り除いて、血流をよくし、血管の弾力性を回復させるようにすることが肝要です。

● お血を取り除く

では、日常的にできる方法をご紹介しましょう。まず、EPAやDHAが多く含まれる青魚類。これらを摂取することで、例え動脈硬化があっても、血が固まることなく流れるそうです。特に、EPAを多くとると、動脈硬化と血栓が直結しにくくなるとのこと。一日一食は食べたいですね。また、ニンニクやシシトウ、サヤインゲン、タマネギ、トマト、エシャロットなどの、香りの強い野菜類も大切。毎食、食べたいものです。

のみ物では、緑茶か紅茶がよいでしょう。成分のフラボノイドに抗酸化作用があり、血液をきれいにして、動脈硬化を予防するのに役立ちます。生薬では、丹参、川きゅう、紅花、当帰など。沙棘油に、血行をよくする丹参製剤を併用するのもよいでしょう。歩くことも大切です。筋肉を使うことで、抹梢の血管を刺激して、血流改善につながります。歩くことができないときには、ふくらはぎをもみましょう。これも、血液循環量を増やし、心臓を強化する方法です。

● 痰濁を取り除く

痰濁を除く食べ物としては、海藻、野菜、キノコ、豆などがあります。また、オリーブオイル、天然醸造酢なども。生薬は、決明子、何首烏、桑寄生、杜仲、山?子、沢瀉など。これらを、一日十〜三十グラムほど煎じてのむとよいそうです。先にあげた沙棘油というのは、中国から輸入された食品です。コレステロール、トリグリセライドの降下作用を持ち、動脈硬化症や高脂血症への有効率が、とても高いそうです。試してみてください。

(月刊 『 寿 』 2001年10月号掲載)


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