〔 夫婦そろった前向きな姿勢が大切 〕

不妊症治療の難しさは、これだけ医学が発達しているにもかかわらず、必ずしも「努力すれば報われる」というわけではないことにあります。その上、不妊治療の終了は、自分の手でわが子を抱くことができたか、それをあきらめたかのどちらか。肉体的な苦労のみならず、精神的な苦痛をともなうことが多く、つらい日々が続くことになります―。

不妊症治療の現状を打破するために、新不妊症治療法である周期療法が提案されたのは、先に見てきた通り。その効果にはすばらしいものがあり、西洋医学との併用も問題ありません。人工授精や体外受精の成功率も、今までより高くなっています。では、赤ちゃんをその手で抱くためには、周期療法を含めた不妊症治療の期間中をどのように過ごしたらいいでしょうか。

● 基礎体温表をつける

基礎体温表を見ることで、その人の体質が分かり、それを改善するために漢方薬を使い分けることができます。この方法を行うと、すぐに基礎体温が規則正しくなり、本人にとっても励みになります。

● 子宝神社へ夫婦でお参りに

自分が、本当に相手の子供を欲しいのかどうかの確認です。神様にお願いしに行くのですから、できれば正装で。これができる夫婦は、お互いを必要とし、お互いの気持ちを理解しようとして、いたわり合うことができるでしょう。帰りに、ちょっと豪華な食事をしましょう。お互いへのご褒美です。

● 排卵期には夫婦生活を持つ

これが、意外と難しい。男性の立場に立っていいわけしますが、強制されるとうまくいかないことが多いのです。途中で元気がなくなってしまいます。このほか、残業で夜遅くに疲れて帰り、それどころではないとか、泊まりがけで出張が入ってしまった(まさか一緒に行くわけにはいきませんね!?)とか、急なのみ会で酔っぱらって帰ってきたとか。うまくいかないと、一か月遅れますので、十分に気をつけたいですね。

不妊の治療で難しいのは、お互いがマンネリ化しているということもあります。これでは意欲がわきません。肌と肌の触れ合いは、いうまでもなく、心と心の触れ合いでもあるのです。この機会に、もう一度お互いを見直してみましょう。恋人気分で口説いてみるのも、いいかもしれません。

● 前向きな心で

あれだけがんばったのに、生理が来てしまったー。がっかりしますね。長い間、不妊で悩んでいた人が、ニ〜三か月で妊娠したら、逆に怖いものがあります。というのも、妊娠しにくい人というのは、妊娠=出産とならない場合があるからです。時間をかけて、妊娠に耐えられるようなからだ作りをしましょう。友達が半年で妊娠したら、私はその倍をかけて、じっくりとからだを整え、元気な子供を産むのだ、というつもりで。

● 災い転じて福となす

人間のからだが、毎日、健康な状態を保っているわけではありません。ショックなことが起きることもあるでしょう。悲しいことも。つらいときは、大声を出して泣きましょう。戦争時や貧しい時代には、母親の本能からか、子孫繁栄の危機にさられたとき、栄養が足りなくとも多くの人が妊娠していました。もしかしたら、平和な今の時代だから、妊娠しにくいからだになっているのかもしれません。ところが、大きなトラブルが続いた人ほど、妊娠しやすくなっているのです。「本気で傷つく」→「転んでもただでは起きない」→「災い転じて福となす」の図式が成り立つと、前向きに考えては?つらいときは、チャンスなのです。

(月刊 『 寿 』 2002年11月号掲載)


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