〔 お血を予防する日常の注意 〕

狭心症や心筋梗塞は、初期の治療が重要。次のような症状が見られたら、すぐに医師の診察を受けるようにしてください。胸の痛み、動悸、息切れ、呼吸困難、みぞおちや左肩、左腕の痛み、脈の乱れなど。発作が十五分たっても治まらない、ニトログリセリンでも効果がないという場合には、心筋梗塞を考え、一刻も早くCCU(冠動脈疾患集中治療室)のある医療機関に行ってください。ただ、心筋梗塞の治療法には、『血栓溶解療法』『バルーン療法』『AC-バイパス手術』などがありますが、いずれも当面の危機を脱出する対症療法であり、根本的治療法ではありません。したがって、再発の可能性はあります。では、根本的に再発を防ぐためには、そもそもそれ以前に、予防のためには、どのようにしたらいいのでしょう。

中医学では、心臓病のように血液の流れが悪くなったり、詰まったりして起こるものを?血と呼んでいます。心臓病を起こしやすい危険因子である高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満も、その共通点はやはり、血液ドロドロのお血です。中国では、「お血は百病の源」といわれるように、多くの病気にお血が関与していると考えられています。そこで、お血を改善し、汚れてドロドロになった血液をサラサラにして流れをスムーズにし、心臓を守るためには、どうしたらよいのか、考えてみましょう。以下、家庭で簡単にできる代表的な対策を説明します。

● ストレスと過労を防ぐ

ストレスは血管を収縮させ、血液の流れを悪くすると同時に、血液の質の低下を起こし、動脈硬化を進行させ、血圧を上げて心臓に負担をかけます。日ごろから腹式呼吸などを取り入れて、自律神経やこころの安定を図りましょう。特に、「積極的、行動的、完全主義、競争心・正義心が強い、負けず嫌い」という「A型行動パターン」の人は、心掛けたいものです。

● 食事に注意を

お血の原因は、血液中の余分な栄養分。特に糖分や脂肪分のとり過ぎです。同時に、栄養の偏りも。多くてよいのは、たんぱく質やビタミン、ミネラル類、食物せんいなどです。反対に、脂肪分や塩分は少なめにしましょう。たんぱく質は、血管の強化になります。また、良質のたんぱく質を含む青い背の魚や豆腐には、血行をよくする作用も。野菜にも、同じく血行をよくするものがあり、海藻を加えた日本食は、血液サラサラに役立つ健康食で、お血の改善にすぐれています。

● 適度な運動を

運動不足は、血液の循環が悪くなり、新陳代謝が低下して、お血を発生しやすい状態にします。だからといって、急激な激しい運動もよくありません。どこでも、いつでも手軽にできるウォーキングを取り入れましょう。「足は第二の心臓」なのですから。

(月刊 『 寿 』 2002年6月号掲載)


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