「皮膚病の大敵・湿邪」その2

毎年、夏になるとアトピー性皮膚炎が悪化して入院するA君(21歳)を思い出します。3年前の事。「漢方で体質改善を」という病院の紹介で来局。体中に赤みがあり、ジュクジュクした状態で局部に油性黄色調のカサブタがみられました。肘や膝のジュクジュクとゴワゴワ、耳切れ、痒み。ちょうど受験期だったためイライラ、不安もありました。
ジュクジュクには湿邪をとる漢方薬、赤みには熱邪をとる漢方薬、黄色いカサブタは体に熱毒があるとみて、解毒作用のある漢方薬を併用しました。アトピー性皮膚炎はこのように多症状で一筋縄ではいかず、何種類かの漢方薬を皮膚の状態を見ながら適宜調節していきます。さらに、夏に悪化する場合、湿邪の発生源である胃腸にも注意が必要。胃腸の弱い人の夏の皮膚病は、胃腸の状態を考えながら治療します。

(『ぱぺる』 2010年7月10日号掲載)


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