「アトピー性皮膚炎について」その18

アトピー性皮膚炎は皮膚の状態を見て漢方薬を選択するとお話しましたが、例外があります。ステロイド外用剤の使用で、皮膚表面の炎症がとれ症状が改善しているときです。皮膚表面の炎症は治まっていても、体内の熱邪が取り除かれていない場合があるのです。このことを知らずに、良くなったと思ってステロイドを中止すると、リバウンド現象で症状が悪化することがあります。この点を頭に入れて、皮膚症状が軽減しても漢方薬は清熱涼血剤、利湿解毒剤をしばらく併用します。そして、徐々にステロイド剤を減量していきます。
漢方薬は症状が落ち着いてもしばらくは減量しません。むしろ増やすことがあります。タクロリムス外用剤(プロトピックなど)という免疫抑制剤を顔面に使用している場合、皮膚の感染症を防ぐために清熱解毒作用のある漢方薬を併用したほうがよいと思います。実際には勝手に判断せず、主治医の先生と相談しながら決めるほうがよいでしょう。

(『ぱぺる』 2008年12月13日号掲載)


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