調剤報酬改定と薬局サービス

平成20年4月は2年ぶりの診療報酬(国で定める病院、診療所、薬局などで支払う料金体系)の改定にあたります。今回の診療報酬改定では、「患者様からみてわかりやすく、質の高い医療が適切な医療機関で実施されること、患者様の将来へ対応するという視点」を盛り込んだ改正となっています。薬局の調剤報酬(お薬代)の変更点などを詳しくご紹介いたします。

 

診療報酬改定の内容

・診療報酬本体(医科、歯科、調剤を併せた全体)としては+0.38%となり、平成12年改定以来、8年ぶりに本体部分が引き上げ。

・国民医療費のうち、薬剤料は5.2%が引き下げ。(薬剤料と医療材料との合計の改定は1.2%↓。)

お薬代が安くなりました。

・後発医薬品(ジェネリック)の使用推進。→平成20年4月より処方箋形式も変更になります。

・後期高齢者(75歳以上の方)医療制度が新しくスタートします。

 

処方箋後発医薬品(ジェネリック)について

 増え続ける医療費を抑えるため、国が後発医薬品の使用を推進しています。

【ジェネリック医薬品・後発品って何?】

ジェネリック医薬品(後発品)とは、最初に開発された医薬品(先発品)の特許満了後に発売された同じ成分のお薬のことです。ジェネリック医薬品は薬の値段(薬価)が先発品の2割から7割と決められており、今回の改定では、さらにジェネリック医薬品の薬価が下がっています。

【品質や安全性は?】

製造・販売には厚生労働省の厳しい基準があり、それを通ったものしか販売できません。ジェネリック医薬品の中には、添加物が違うことで、服用感や、体の中での溶けかた等が違う可能性もあるので、私たち薬剤師が最良のジェネリック医薬品を選択し、患者様にお薬の情報提供ができるように努めています。また、ジェネリック医薬品の中には、先発品より優れた薬もあります(例えば、水なしで薬が溶けるように設計されている等)。

 

【ジェネリックを調剤するには?】

今回から先発医薬品が処方してあっても、原則患者様のご希望で、「ジェネリック医薬品」に変更が可能となりました。
  しかし、処方箋の備考欄(赤枠で囲った部分)に変更不可とする医師の署名または記名・押印があると、変更はできません。

私たち薬剤師が、患者様がジェネリック医薬品を選択する際に役立つような、有効性・安全性等の情報をお届けしています。
(詳しくは薬剤師にご相談ください。)

お薬代 内訳

調剤するお薬代は、国で定める保険点数によって値段が決められており、医療保険では実際の料金を10円単位で1点として計算するので、何点という表示になります。総医療費(点数)のうち、負担割合に応じた負担金がお薬代となります。

【1.薬剤料】

処方箋中の薬価(国が定めたお薬の値段≒お薬の原価)の合計点数です。

【2.特定保険医療材料】

インスリン注射の針等の点数(1本いくらと国で定める公定価格)です。

【3.調剤技術料】

薬剤師が処方箋に基づいて調剤する技術料です。

調剤基本料:調剤技術料のうちの国で定められている基本料金です。薬局が受け付けている処方せんの枚数や、医薬品の備蓄数、緊急時の対応など、調剤設備や薬局の機能によって基本料金が定められています。

調剤料:調剤内容に応じた技術料です。調剤方法の違いや処方されている日数などによって点数が決められています。また、複数の異なる飲み方の内服薬を一包化(朝・昼・夕・寝る前等の用ごとに薬を一包にまとめること)した場合については、一包化薬としてご負担いただきます。

算料:計量・混合等の特別な技術に関する料金です。他に開局時間以外に調剤した場合の時間外加算、麻薬・向精神薬・
  覚せい剤原料・毒薬・後発医薬品(ジェネリック医薬品)を調剤した場合などにご負担いただく場合があります。

お薬手帳【4.薬学管理料】

患者様が安全に正しくお薬を服用できるように支援する薬剤師の技術料です。薬の副作用や相互作用(飲み合わせ)はないか、薬の量や飲み方が適切かを患者様毎に作成した薬のカルテ(薬歴)に基づき、患者様より得られた服薬情報や体調からチェックしています。

薬の説明書の発行で追加料金はかかりません。お薬手帳による情報提供は、これまで保険割合に応じた負担金(¥0〜¥50)がかかりましたが、後期高齢者(75歳以上)の方では料金はかかりません。お薬の重複防止のため、受診時にお薬手帳の提示が必要となりましたので、ぜひお持ちください。

 

今回(平成20年)の診療報酬の改定では、薬価とともに薬学管理料・調剤技術料も引き下げられ、患者様のお薬代がより安くなりました。



お薬やお食事のことについてご質問があるときは、
お気軽にフローラ薬局の薬剤師・栄養士までお尋ねください。

【発行責任者・監修】薬局長・NR 篠原久仁子
【編集スタッフ】薬剤師 松本 唯、薬剤師 菊池 聡、栄養士 荒張 佳恵、薬剤師 平塚 美子
-健康情報メインページに戻る-

Flora Web Site Since1996. フローラ薬局 All Rights Reserved. Link free
サイト内に掲載されている全ての画像の無断転載禁じます。
,