健康食品・サプリメントについて

健康ブームで、私たちの回りにはいろいろな「健康食品」や「サプリメント」を利用する人が増えています。国民生活センターの調査によれば、主婦の 7 割弱は健康食品の使用経験があり、現在使用している人も半数を超えていることが示されました。その一方で、昨年センターに寄せられた苦情や問い合わせは 1 万 5 千件に上り、健康被害を起こした報告もあります。正しい利用法についての情報は少ないようです。健康食品・サプリメントについて正しく理解し、自分の食生活を見直したうえで、利用を検討することが大切です

 

 

サプリメント ってなに?
英語の Supplement は、“補充”という意味があります。日本でいう サプリメント という言葉は、アメリカの「ダイエタリー・サプリメント」からきたもので、つまり日常の食事で不足する栄養成分を補うものという意味です。錠剤やカプセルなど薬に似た形のものもありますが 「薬ではなくあくまで食品」 です。これらは一般的に、 栄養補助食品 と呼ばれ、 「保健機能食品」 と「一般食品」があります。(図1参照)

医薬品
医薬部外品を含む

特定保健用食品
個別許可型
高度強調機能表示

条件付き
特定保健用食品

栄養機能食品
規格基準型
栄養成分機能表示

一般食品
いわゆる健康食品を含む

 
保 健 機 能 食 品
 
▲保健機能食品の位置づけ (図1)

 

保健機能食品 ってどんなもの?
特定保健用食品
体の健康維持に有効な機能成分が含まれている食品です。製品ごとに人での臨床試験が行われ、有効性と安全性について審査され、一定の基準を満たしたものが厚生労働省によって許可されます。 糖の吸収を穏やかにしたり、コレステロール値を正常に保つのを助けたり、おなかの調子を整えるのに役立つなど、食品が体にどんな効果をもたらすか具体的に表示することが許可されていて、右のような認定マークが表示されます。生活習慣病の一次予防を目的として、利用されます。

条件付き特定保健用食品
2005 年 4 月
から新しく始まった制度です。特定保健用食品と同じような食品で、有効性の科学的根拠が特定保健用食品に届かないものの、一定の有効性が確認されたものです。

栄養機能食品
日常の食事で不足する栄養素の補給を目的とするもので、厚生労働省で定められた規格・基準を満たす食品です。基準が定められている栄養素は、ビタミン12種類とミネラル5種類があります。

 

<安全で正しい利用をするために>
保健機能食品を摂るのはどんな時?
健康で、食生活に特に問題のない人は、保健機能食品をとる必要はありません。一方、何らかの病気の治療を受けている人は、医師に相談することが大切です。必要な栄養素は食事から摂るのが基本ですが、栄養が偏ってしまったり、仕事上生活が不規則になるなど、食事の改善が困難な場合は管理栄養士に相談して、自分に適する保健機能食品を摂取してみるのも良いでしょう。ただし、薬を服用している方は、飲み合わせなどで悪い影響が起こることがあったり(フローラ健康情報 12 参照)、また血糖値が上昇しやすい物(フローラ健康情報 11 参照)など病気によっては摂取に注意しなければならない事もありますので、医師に相談しましょう。

何を選べばいいの?
体に不足した栄養素や機能を高める成分を補給することが目的ですから、自分の食事を見直し、何が不足しているのか知ることが大切です。管理栄養士や薬剤師が相談に乗ることもできます。また、自分が飲みやすい形で、管理しやすく、価格が手頃であることも毎日続ける上で大事なポイントになります。

摂るタイミングと量は?
栄養素や機能を高める成分の特徴を知り、効率よく摂りましょう。例えば、水に溶けやすいビタミンCやB群は一度にたくさん摂っても、一定量以上は体の外に排泄されてしまいます。朝・昼・晩に分けこまめに摂取するとよいでしょう。油脂に溶けやすいビタミンAやEは、油を使った料理と一緒にとると吸収がよくなります。また、この油に溶けやすいビタミンは排泄されにくく、体の脂肪組織に蓄積して過剰症を起こすこともあるので摂取量に気をつける必要があります。糖の吸収を穏やかにする食品は食事の前に摂ると効果が得られます。保健機能食品は、多く摂れば効果が増すというものではないので、表示された量を守ることが大切です。

注意することは?
@保健機能食品に頼りすぎて、食事をおろそかにしないようにしましょう。
A妊娠中・授乳中の方・アレルギーがある方などは摂取に注意が必要です。注意事項をよく読みましょう。
B発疹や胃の不快感、下痢、便秘などの症状が出たときには摂取を控えたり、医師に相談してみましょう。
C過剰症に気をつけましょう。ビタミンやミネラルを長期にわたり過剰に摂取したり、サプリメントを併用して服用した場合、特定の栄養成分が多くなりすぎ、体に弊害が起きることもあります。そこで、「2005年版日本人の食事摂取基準」では、過剰摂取による健康障害を未然に防ぐため、摂取上限量が設けられました。製品の使用量や使用法を表示で確認し、摂取量を守るだけでなく併用による摂りすぎにも注意しましょう。

 

お薬やお食事のことについてご質問があるときは、
お気軽にフローラ薬局の薬剤師・栄養士までお尋ねください。

 発行責任者・監修   管理薬剤師 篠原久仁子
編集スタッフ       管理栄養士  栗原惠子 
健康運動指導士 佐藤 日佐子


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