「不妊症と中国漢方」98
不正出血 その8

排卵期出血について 3
 前回も説明したように、腎には腎陰という体に必要な基礎物質 ( 精血 ) と腎陽という体を動かすエネルギーの2つが蓄えられています。腎陰不足は前回説明しましたので、今回は腎陽不足つまり腎陽虚が原因の出血についてです。
  出血量は少〜多で色は淡紅色。?血ではありませんので血塊はみられません。出血は排卵後におこります。腎陽不足つまりからだを動かす温かいエネルギーが不足しているため、基礎体温の高温相が低めで短く、低温相は 36 ℃をきることがあります。高温相に移行する時間が長く、高温相になっても一時的に下降することがあります。足から腰、背中にかけて冷えるのも特長。
多嚢胞性卵巣症候群は、陽気不足により体内の水や脂肪が代謝されずに痰湿になった状態と中国漢方では考えています。ですから、この症状の改善には根本治療に腎陽虚を改善する漢方薬を用いるのが重要なのです。西洋医学で、ホルモン剤としてエストロゲンやプロゲステロンが使用されますが、エストロゲンは腎陰、プロゲステロンは腎陽の働きがあるのではないかと思われます。とにかく、腎虚が不妊の根本原因である以上、腎の強化を離れて良い結果は出ないような気がします。


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