「不妊症と中国漢方」90
「不妊と花粉症」

 「あいさつはくしゃみ」というつらいシーズンとなりました。今年は、例年に比べてたくさんの花粉が舞うそうですから、今まで症状がなかった人も大丈夫とはいえません。注意が必要です。
 中国漢方では、花粉症に抗精子抗体による不妊によく用いられる黄耆(おうぎ)を主役とした漢方処方を用います。というのは、花粉症は症状からみると、体表部にある皮膚、鼻、気管支、目などの粘膜を保護している免疫力や抵抗力が落ちた状態で起こったもの。中国漢方ではこれを、生体エネルギーの不足、つまり、「衛気虚」であるとしています。黄耆は衛気を増強する代表生薬で、現代医学では免疫調節作用に優れているのです。
 実際に衛気虚かどうかをテストしてみましょう。
○以前に比べて、とても寒がりになった
○厚着をしていないのに汗をかくようになった
○体温がもともと低いほうだ(36℃をきることがある)
○冷房が苦手で、冷え症気味
○かぜをひきやすい
○のどが弱くて炎症を起こしやすい
○鼻が年中ぐずぐずしている
○高温期になりにくい
○高温期の途中で体温が下がる
 ひとつでもチェックがついたら要注意。今年から花粉症になる可能性も。早めの対処を。黄耆を主役とした漢方処方は花粉症に対して有効であることが、昨年の日本薬学会で発表され大きな反響をよびました。その理由は、花粉症の予防と花粉症体質からの脱出の両面からでした。実際にはこれを基本にして、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、のどの痛みなどの症状に合わせて漢方薬を加えます。
 今年も、楽しい春といきたいものです。

 

 


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