「不妊症と中国漢方」81
精力減退とバイアグラ

最新の情報によると、アメリカの成人男性で勃起不全(ED)に悩んでいる人は3〜4人に1人の割合だとか。「バイアグラ」が開発され、評判になったのもわかります。しかし、この薬は、誰でも効くわけではないのです。その理由のひとつが男性ホルモンの不足。ペニスが勃起するためには、脳の性的興奮が勃起神経に伝わり、そこから神経伝達物質である一酸化窒素(NO)が放出されます。このNOによって海綿体の平滑筋細胞内で勃起のための反応が起こるのです。男性ホルモンはNOの合成に深く関与しているので、男性ホルモンが欠乏するとNOが十分に合成されません。つまり、脳でいくら興奮してもNOが放出されなければバイアグラを服用しても、勃起できないのです。中国漢方では、男性ホルモンは腎に蓄えられている精であるとしています。男性ホルモンの不足は、腎精の不足。また、腰痛や足腰のだるさ、白髪も同様です。気力不足もそう。腎精不足が精力減退だけだと思ったら大変。ご注意を。さらに大事なことが。中国漢方では「同物同治」という考え方を重視しています。ですから、腎を強化する補腎薬でも、自分の治したい部分が配合された動物生薬を選ぶのがコツ!最近、中国から輸入されている血流を改善する活血化?薬と呼ばれるものにNO産生を促進する作用があることがわかりました。以上のことから、EDの治療には補腎薬+活血化?薬の組み合わせを根本治療とし、必要に応じてバイアグラを使用するのが良いと思います。


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