「不妊症と中国漢方」76
不妊カウンセラー合格2

 日本不妊カウンセリング学会に参加したときのこと。某大学の先生曰く、「不妊」は、一般的な日本人の人生において、挫折・失敗・不運の一種とみなされ、何の価値もないと判断されるのだとか。コラムニストの酒井順子さんも著書で「30代以上未婚、子なしは女の負け犬」と表現しています。その中で特に問題となっているのが「既婚だが、子どもがいない」子なし勝ち犬からの声。事情があって産めない、何の問題もないのに子どもができない。女性の本能として子どもは欲しい、でも・・・。当然、ここには絶望の2文字。人は絶望に陥ると問題解決の努力を無くし、困難に立ち向かわなくなるのだそうです。
 私のところへ不妊の相談に見える方の多くがこの傾向です。一見、あきらめているようなのですが、実際は何とかしたいと思っている人がほとんど。T子さん(34歳)が話していました。「私の本当の辛さは誰にも分からないでしょうね。でも、へんに分かってほしくないのも事実です。自分の問題は、自分で解決しなければならないですから。」T子さんのみならず、相談に見える人は孤独感にさいなまれ、夫や両親、友人にも心の底からお話できないと言います。最近、相談中に泣く人が増えました。よほど辛い思いをしているのでしょう。私は充分にお話しを聞いたあと最後に「がんばれ!がんばれ!」と言います。これ以上、何をがんばれというのと文句が聞こえてきそうですが、実は、皆さんが考えた意味と違うのです。
詳しくは次回に。


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