「不妊症と中国漢方」68
その3

私が指導を受けている中国人の漢方医によると、女性の生理周期のなかでいちばん大事なのは、卵胞期だそうです。この時期は、卵と子宮内膜の成長に欠かせません。これらが順調に成長するには、その前の月経期にきちんと出血することが重要です。それは、不要になった子宮内膜やホルモンなどをすっきりと排出させ、新しい環境で赤ちゃんを育てるためです。そもそも痛みはなぜ起こるのか。中国漢方では、痛みが起こる原因を次の2つと捉えています。ひとつは、体のエネルギーである「気」の巡りや血液の流れが悪いために起こるもの。これを「通じざれば即ち痛む」といいます。もうひとつは、体の気や血が不足して、子宮にうまく栄養が行きわたらずに起こる痛みです。これを「栄ざれば即ち痛む」といいます。前者は生理期間の前半、後者は後半に起こります。 一般的に、生理痛は「下腹部が痛むこと」と考えられていますが、気や血は、経路というルートで全身を巡っているため、生理中や生理前後に頭痛や胸脇部の痛み、肩こり、腰痛などがあっても不思議ではありません。この時、たとえば頭痛なら片側に、肩こりなら首から肩先にかけて痛むことが多く見られます。これらの痛みは、適切な処方を選び服用すればすぐに、波が引くように取れていきます。次回も続きます。


≪戻る  閉じる 次へ≫

             Flora Web Site Since2002.January フローラ薬局 1996 All Rights Reserved. Link free
                                                            サイト内に掲載されている全ての画像の無断転載禁じます