「不妊症と中国漢方」64
[西洋医学と中国漢方] その7 hMG−hCG療法と中国漢方

女性の基礎体温というのは、一般的に低温期と高温期に分かれます。これを中国漢方では陰と陽の2つに分け、月経期から卵胞期までを陰、排卵期から高温期にかけてを陽としています。このことから、卵胞ホルモンは陰、黄体ホルモンは陽に属することが分かります。hMGは、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンが含まれた性腺刺激ホルモンで、卵胞の発育を促す作用があります。卵胞の発育が早くなるということは熱の状態、つまり陽気が過剰に高まっていることになります。hCGは排卵を促進させますので、これも陽気旺盛と考えられます。ということは、陽気過剰で体の陰血は不足しがち。だから、卵胞期が短い、卵胞期と黄体期の温度差が0.5℃以上、黄体期が14日を超えるという現象が起こるのです。本来ならば月経中は、出血により体内のホルモンなども含め不必要なものは排出されますが、体内が陽気旺盛のため血が過熱され、排泄すべき血が滞ってしまいます。いわゆるお血と血熱の状態で、出血があっても体温が下がらないのはこのためです。せっかくのhMG−hCG療法を無駄にしないためにも体調を整えたうえで行うのが早道。それには、熱を冷ます(清熱)、血の巡りをよくする(活血)、不妊の根本原因である腎虚を改善する補腎薬を併用することが必要となります。


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