「不妊症と中国漢方」61
[西洋医学と中国漢方] その4

飲み薬のクロミフェン療法で効果がない場合におこなわれる、注射による排卵誘発治療方法です。これは、排卵が起こるために必要な2種類の脳下垂体ホルモン、つまりFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)に相当するものを注射により投与して排卵を起こさせるものです。hMGは高齢の女性の尿から抽出したホルモン剤で卵巣を刺激します。hCGは胎盤から抽出されたホルモン剤で、発育した卵胞を排卵させる機能や黄体機能を維持・活性化させます。hMGはFSHの、hCGはLHの代わりに使用されていると考えられています。これらは、自然から素材を求める漢方の考え方と同じだと思います。だからでしょうか。このhMG|hCG療法と我々が提唱している中国漢方周期療法はとても相性がいいそうです。hMG|hCG療法の副作用として卵巣過剰刺激症候群がありますが、周期療法を行うとhMGに対する反応性が高まり、用いるhMGの量が少なくなるため、卵巣を過剰に刺激するのを防ぐからだと思われます。hMG|hCG療法中の基礎体温の特徴は次の5点。@卵胞期が短くなるA高温期と低温期の温度差0.5℃以上B高温期は14日間を超えるC月経中に一時的に体温上昇が見られるD全体の基礎体温はギザギザ で不安定 次回は、これらの意味について中国漢方の立場から考えてみたいと思います。


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