「不妊症と中国漢方」53
[流産について]1

待望の妊娠の喜びも束の間、流産してしまう方もいます。流産の80%までが妊娠12週以内に起こり、実際には着床後2〜4週の早期流産が多く見られます。超音波診断で妊娠6週頃に胎児の心拍動が認められた場合には、その後の流産率は5%だそうです。流産は繰り返し起こると思われていますが、実際には3回の流産後、出産に至る例は60%、出産経験がある方は70%が子供に恵まれているそうです。ですから、たとえ流産しても落ち込まず、原因の検査とそれに対する適切な対応で赤ちゃんに恵まれるように努力することが大事です。中国漢方では流産に対してどのように考えているのか。妊娠しにくい、流産しやすいというのは泌尿・生殖・ホルモン・免疫系の働きと関係の深い「腎」の弱まりが原因であるとされています。これを腎虚といいます。早期流産の原因である卵子と精子の染色体異常も中国漢方では腎虚によるものと考えます。腎といっても西洋医学でいう腎臓とは概念が異なりますので誤解しないでください。妊娠が判明した時点で、妊娠を継続するために次の3点をポイントとした漢方薬を服用してもらいます。@腎の機能を高めるA気のめぐりを良くするB血のめぐりを良くする 具体的な内容については次回に説明しますが、この目的に沿った中国漢方薬は安胎・保胎作用のあるものが多く、特に流産を繰り返す方には必要なものとなっています。せっかくの授かりものを失わないよう、日頃から予防・養生に努めましょう。次回も続きます。

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