「不妊症と中国漢方」51
「高温期と基礎体温表」C

前号でもご紹介したように、月経の直前に少量の出血があり、同時に下腹部や胸の脹り、痛み、イライラ、頭痛などが見られる時には中国漢方では気の滞りがあると考えます。体の中を巡り、エネルギーとして働く気は、高温期には高温を維持するために作用しますが、妊娠に至らない場合には、次回に備えて子宮内をきれいにするために月経を誘発します。つまり、血を出すために下降するのです。この作用がうまく働いた時が月経。そうでない時は、滞った場所により違った症状が出ます。月経の2〜3日前の痛みは気の滞りによるもの。初日に痛み、温めると楽になる、血の塊がみられるという場合には冷えて血液の流れが悪くなった状態。つまり、お血。この2つの流れを良くすることが大事で、理気活血・温経散寒・調補気血といった作用のある漢方薬を用います。とにかく月経は、妊娠に向けて今までの不要なものをすべて捨て去る大事なもの。痛みや塊がないサラサラな血液が妊娠に向けてのゴーサインです。通常は、高温期から低温期に移行し月経が始まりますが、その後、再び体温が上昇してしまう人がいます。これは、高温期を維持するために使われていた気が充分に外へ排出されず体内に溜まっている状態を示し、中国漢方ではお熱とよんでいます。低温期は卵を成長発育させ、同時に受精卵を着床させるための子宮内膜を準備する期間ですから、高温になるのはあまり好ましいことではありません。西洋医学的にはホルモンのアンバランスが原因で起こるものとされていますが、あまり注目されていないようです。低温期が平均的に高めの人にも同じようなことが言えます。治療など詳しくは次回に。

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