「不妊症と中国漢方」49
[高温期と基礎体温表]A

ご自分の基礎体温表をご覧下さい。高温期の途中で、すっと体温が下降し、また上昇することはありませんか(0.2度以上)。いわゆるM型タイプとよばれるもので、黄体機能不全でよく見られます。中国漢方で考えると、体温を維持するパワーの不足、つまり陽気不足の状態です。基礎体温が高温を維持できるのは腎陽の働きによるものですから、このような傾向が見られる人は、腎の陽気が不足していることになります。妊娠しても高温を維持する力がないため、流産してしまうことがあるので注意が必要です。ここでいう腎とは、西洋医学の考えとは違って、成長・発育・泌尿器・ホルモン系の動きを行っているところと考えて下さい。中国漢方では、不妊症は腎の動きが弱まったり、不足したりして起こるものと捉えています。腰痛や足腰のだるさ、性欲減退、体の冷えなどが見られる方は、腎虚の可能性があります。さらに、疲れやすい、話すのもいや、汗をかきやすい、午後から特に疲れがひどくなるなど気虚の症状が表れることも。そのため、M型タイプの方には腎陽を高める補腎生血薬と気を高めるお手伝いをする補気薬を処方します。最近、ぽっこりお腹になったよという人も、このタイプの可能性がありますので気をつけましょう。また、気を張り詰めた仕事をしている人も、ふっと気を抜いたときにこのような症状が表れることがあるので注意して下さい。せっかくの妊娠を無駄にしないためにも、基礎体温表をよく見て自分の状態を把握し、早めに対策を立てましょう。

≪戻る  閉じる  次へ≫

             Flora Web Site Since2002.January フローラ薬局 1996 All Rights Reserved. Link free
                                                            サイト内に掲載されている全ての画像の無断転載禁じます