〔「月経前症候群と不妊症」その2〕
月経前になると乳房がはって痛み、イライラして家族の人や職場の人に当たり散らしてしまう月経前症候群(PMS)。軽症も含めると女性の8〜9割にみられるとか。こうした状態は、女性は昔から「子宮でものごとを考える」「ヒステリーの語源は子宮」といわれるように、単なる性格の問題ではなく女性ホルモンの影響で起こります。月経が来ると症状が治まるのはその証拠。人間の体には、気血(身体の中をめぐるエネルギーや栄養)が流れ、これが生命を維持しています。月経前は黄体ホルモンの作用で、妊娠が継続するように高温になります。高温を継続するためのエネルギーである気は、妊娠不成立時には、他の部位に回り、月経の準備をします。これがうまく巡らない時、脳や胸、脇腹、子宮に気が滞ります。その結果起こる症状がPMSなのです。中国漢方では、PMSの治療には、気のめぐりをスムーズにする疏肝理気薬と女性ホルモンのバランスを整える補腎生血薬を合わせて用います。ホルモンがうまく調節されれば、自律神経系・感情情緒系も安定し、穏やかな性格になるのです。早ければ1日、普通は2〜3日で症状が改善されます。ご主人には、奥さんが薬を飲んでいるかどうかすぐにわかるそうです。PMSの症状がとれ、その状態が長く続いたとき、多くの人が妊娠に至っています。

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