〔花粉症と不妊症〕
不妊症の相談を受けている患者さんから、今年の花粉症はとても楽ですという話をうかがいました。例年なら、辛い思いをしているのに、今年はくすりを飲まなくても大丈夫なのだそうです。他の人にもきいてみたところ、やはり同じ結果に。これは何故でしょうか?花粉症やぜんそく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患にたいして、西洋医学では、よく副腎皮質ホルモンを使いますが、中国漢方では、内分泌(ホルモン)系や免疫系を支配しているのは腎の働きと考え、補腎薬を用いて、腎を強化し、本来、自分が持つ治癒力で効果を高めようとします。実際の花粉症対策には、鼻や眼の症状をおさえる標治(対症)療法と、体質改善によって外邪を寄せつけない体をつくる本治(根本)療法の二段構えで治療にあたります。しかし不妊症の治療で補腎生血薬を用いたことで、排卵周期の改善、子宮内膜の強化、卵巣内の卵胞の増加といった女性ホルモン作用が働いたのと同時に、他のホルモンの分泌もうまく調整され、その結果、本治(根本)療法が強化され、免疫力がアップし、花粉症の症状緩和につながったものと思われます。このように、異なった病気を同じ治療法で改善するのを中国漢方では「異病同治」とよんでいます。

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