〔60歳女性の出産〕
女性週刊誌やワイドショーなどでずいぶん報道されましたのでご存じの方も多いのではないかと思います。この方は、新聞の記事によると、アメリカで東洋人女性の卵子提供を受け、夫の精子による体外受精で妊娠し、36週目に帝王切開で出産したそうです。この女性の持つ精神的・肉体的な特徴には次のようなものがありました。@50代半ばに20歳以上年下の男性と恋愛し結婚した。A愛する彼の子供を絶対に欲しいと思った。B閉経して排卵がなくなっても、ホルモン投与によって子宮の機能が復活した。C虫歯が1本もなく、骨密度も20歳代レベル。これらを中国漢方理論で考えてみましょう。中国漢方では妊娠・出産に必要な生殖とホルモン系は内臓の「腎」と深い関わりがあると考えています。「腎」は、「精」というパワー物質を貯え、精子や卵子の活性化、子宮の強化、ホルモンの分泌に関与し、さらに脊髄や脳髄を養い、骨や歯を作る作用があります(精神とは腎に蓄えられた精とこころの神が合わさったもの)。この女性は中国漢方でいう腎が他の人より充実していたため、心身ともに元気で、妊娠のための子宮内環境が整っていたのでしょう。まさに、「人生豊かに」というのは「腎精豊かに」なのです。私が不妊の治療によく、補腎生血薬を用いるのはこのためです。

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