「中国漢方と不妊症」
産後の養生⑤


福山雅治さんの妻、吹石一恵さん(33歳)、妊娠したんですってね。おめでとうございます。この時期、妊娠=出産ではないのでくれぐれもお体を大切に。私の所でも「妊娠したからもう漢方薬はいらない」と油断している人ほど流産の確率が高いです。ましてや長い治療の中でやっと授かった人は、なおさら注意が必要です。

最近意外と多い相談が逆子。赤ちゃんの位置が大体決まってくる28週ごろ知らされます。改善方法としては逆子体操、外回転術がありますがここで取り入れてほしいのが鍼灸ツボ刺激による逆子治療法です。よく使われるのは、足の小指の横にある「至陰」と足の内くるぶしから指4本分上にある「三陰交」。中国では至陰、日本では三陰交を多用しています。ここを針やお灸で刺激。34週未満に効果がみられますので、27~28週で診断がついたらすぐに実行するとよいと思います。

以前、東邦大学の産婦人科では、お灸による方法で効果を上げていたそうです。最初は鍼灸師にツボの取り方と、できればお灸のやり方を教えてもらってください。成功率は高く、そのほとんどが1~4回までに改善されているそうです。

現代医学では、逆子を治すより、分娩時の危険をいかに回避するかを重視する傾向があります。その一つが帝王切開。赤ちゃんの安全を考えるとやむを得ないのですが、初産の場合、第2子も可能性があり、ママの体の回復が遅れます。子宮の戻りが遅い、悪露が長引く、母乳の出が悪い、傷跡が残るなどが欠点。当然、血管を切りますので、血の滞りが見られます。漢方でいう瘀血です。体の回復を促す婦宝当帰膠に、血のめぐりをよくする田七人参、皮膚の粘膜を改善する紅サージを産後、服用してもらいます。現在、10人に一人が帝王切開。「赤ちゃんは産み方より育て方」と言われます。中国の医科大学へ研修に行ったとき、とても興味深い話を聞きました。女医さんたちは、体外受精と帝王切開を希望するそうです。詳しくは次回に。


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