「中国漢方と不妊症」
「不妊カウンセラー学会に参加して」②


今回のセミナーで参考になったのは、男性不妊の話でした。なかでも造精機転の障害(睾丸の精子形成障害)によるもの。これには、近年、精索静脈瘤が注目されています。その理由として、①男性不妊患者の方が一般成人男性より多く見られる。②精液所見の悪化や精巣萎縮を認める③精索静脈手術を行うと精液所見が改善して、妊娠しやすくなるからです。特に女性側に問題がない2人目不妊では、精液所見の悪い人の内、8割程度にみられるそうです。静脈瘤により活性酸素と精嚢温度が上昇して、精子のDNA損傷がおこり、「質」の低下がみられるのが大きな原因とか。ここが治療の大きなポイントになりそうです。精液所見が正常でも妊娠できないカップルは大勢います。精子の濃度や運動率は妊娠能力の一部を見ているだけだそうです。人間もそうですが「精子は見た目も大事。中身はもっと大事」なんですね。漢方的に見ればうっ血、静脈瘤、夜間に増強などの症状から、血流の異常、つまり瘀血が関与していると考えられます。血の巡りを良くする活血化瘀薬を服用して改善を図っていきます。

次に中国漢方のお話もありました。次のような方は、中国漢方で体作りを始めましょう。①不妊の原因が不明②体外受精がうまくいかない③年齢が40歳を過ぎている④1か月の性交渉が4回以下である⑤勃起障害⑥性欲があまりない⑦足腰がだるい⑧高プロラクチン血症⑨精子の異常(精子の数が少ない、運動率が良くない、精子の奇形が多い、抗精子抗体である)が指摘された⑩耳鳴り・聴力低下⑪白髪・抜け毛⑫物忘れ⑬頻尿・尿漏れ⑭仕事がハードで疲れやすい。性欲が低下し、すぐに勃起しない、精力剤を使うと勃起はできるが、持続時間は短い⑮ストレスが多い、射精障害⑯メタボ、精神安定剤服用中。

中国漢方の大事なことは、「川(身体・精巣)を整えて、良質な水(精液)を貯めて、魚(精子)を元気に棲ませる」ことです。


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