「中国漢方と不妊症」
周期調節法 その8


妊娠率を高めるためによく使われるのが排卵誘発剤。排卵を促すと同時に黄体機能を高め、基礎体温を安定させます。さらに、体外受精などは多くの卵が必要ですが、卵の数を増やすとともに質の良い卵、つまりしっかり成熟して確実に排卵するよう育てる目的で使われます。排卵誘発剤には飲み薬と注射剤があり、クロミッドやセキソビッドなどの飲み薬は自分の力で卵巣が卵胞育成に必要なホルモンの分泌を促します。

副作用は前回説明しました。注射薬のhMGは直接卵巣を刺激して排卵を促すので効果は高いのですが、卵巣の腫れや血栓を引き起こすことがあります。特に若い人や多嚢胞性卵巣症候群などで卵胞ができすぎる人にみられます。これは中医学で言う水と血の流れの異常でおこり、痰湿血瘀と呼びます。桂枝茯苓丸、血府逐瘀丸、冠元顆粒、水蛭製剤、茸製剤など化痰利湿活血作用のある漢方薬で予防するとよいでしょう。尚、hMGの注射をすると卵胞期に体温が高くなります。卵を育てるには相当の陽気(熱エネルギー)が必要だと言えます。


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