「不妊症と中国漢方」
山東中医薬大学附属病院 不妊症研修 その4


今回も針灸の話です。針灸は排卵障害の改善に用いていました。基本のツボ4つに、病態に応じてプラスします。多嚢胞性卵巣症候群や子宮内膜症、ストレスによるものなど研修で紹介された中で興味を引いたのが、黄体化非破裂卵胞(LUF)の治療。これは、卵巣の殻が硬くて卵胞が破裂。即ち排卵がなく、卵子が排出されずに残ってしまうもの。未排卵の卵胞はそのまま大きくなり約6割は次回の月経開始までに消失しますが、4割は次回周期まで存在します。卵が残っていて、針を刺して内溶液を吸収していたらそれはLUFです。無排卵状態ですが、基礎体温は二相性を示すので自覚症状がなく自己判断は難しい。病院の検査以外では、排卵後(又はhCG投与後)だらだらと基礎体温が上昇する場合、LUFを疑います。さらに子宮内膜症や婦人科手術既往などで癒着が強い人によく見られるそうです。中国漢方で言う瘀血。中国ではhCG注射よりも針灸のほうがLUFに効果があるそうです。これは研究する必要があります。


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