〔その10〕
前回まで、基礎体温表をみながら気血の不足が原因で起こる不妊のタイプについて説明しました。そのなかで、高齢、特に35歳を過ぎた人はさらに精の不足を考える必要があります。中国漢方では、妊娠に必要なのは体のエネルギーと栄養のもとである気血精の充実。これらが精子や卵子の育成、子宮内膜を強化するとしているからです。精は気血が濃縮されて腎に蓄えられているもので、人体の成長・生殖・ホルモン作用と関係深いパワー物質です。精の不足が原因で起こると思われる不妊は多くみられ、特に次のような人は注意が必要です。年齢にかかわらず、長期に排卵誘発剤などのホルモン療法を行っていた(目の下のクマや下腹部、腰部に黒ずみを帯びてきたら腎精不足)。実年齢より身体的年齢の方が上に見える。初潮が遅かった。無排卵月経や無月経がよくみられる。ホルモンの分泌がよくない。高温期が短く低い。腰が冷える。足腰がだるい。このような人たちが妊娠、出産にいたるためには、気血を補うだけでなく腎を強化して腎精を増やす補腎薬を中心に、妊娠の手助けとなる動物生薬を併用するのがコツ。現在、40歳を越えて頑張っている人が5名程おります。

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